2007年11月28日水曜日

危機一髪の脱出

僕はどこに行くにも、自転車に乗るようにしている。早くて、便利で、楽しくて、大好きだけど、困ることもあった。それの一つはすごくドキドキした経験だった。

ハーレムの152丁目に住んでいるから、コロンビア大学まで行くために、St. Nicholas道りを辿って、125丁目で右に曲がって、Amsterdam道りを左に曲がって、コロンビアまで Amsterdam道りを通る。それは去年の4月ぐらいのことだった。僕は途中で、赤い信号で止まらなかった。実はNew York の自転車に乗る人はいつも止まらないようにしている。でも、その時、信号の前で待っていた車は警察のだった。それを見たら、止まれないぐらい早く行っていたから、止まらずに進んだ。

急に、後ろからサイレンの音がした。しかし、僕の前の道りがとても込んでいたのに気がついた。車が入れないぐらい込んでいた。そして、車道りの真ん中にある黄色の線の上で、できるだけ早く警察の車からはなれた。もちろん、もっとドキドキになった。

コロンビアの建物に入ったら、警察は僕を見つけられないかな と思っていたから、普通のとおり、Amsterdam道りを左に曲がるはずだったが、道りが込んでいたのは、角に障害物(しょうがいもの)があるからだった。しかし、後ろに警察がいったし、前は障害物だけだったから、障害物を倒して越えるようにした。

Amsterdam道りにはいろいろな人や車が見えたが、早く走っていたから、何をしていたかよく分からなかった。2、3人が僕をやめさせたがっていたこともあって、Morningside公園に入ろうと思った。そのために、123丁目の角にあるビルの庭を横切るようにした。

その庭にあったのを見て、すごくびっくりしてしまった。まずたくさん明りがあったのに気がついた。明かりの下に 救急車があった。救急車の後ろに 担架があった。担架の上に 人がいた。その人はシーツに覆われていた。そのシーツに血がついていた。庭のあちこちに血がついていた。4、5人の警察もいた。僕は死ぬほどドキドキしていた。

Uターンをしようと思ったところに、担架の向かいにいった人の声がしたものの、叱られるかわりに 笑いの声がした。とても変だなあ と思っていた。それで、顔を見たら、知っていたのに気がついた。彼はLaw & Orderというテレビの警察のドラマの役者だったのだ!

それで、安心した。犯行現場じゃなくて テレビ番組の撮影場だったのだ! コロンビアに着いてからも、長い間ドキドキはおさまらなかった。